【第20回】💀ヌル語り【cali≠gari × メンズエステ × 倒錯と癒しの哲学】🍯🖤

【連載】ヌル語り

「cali≠gari × メンズエステと倒錯する癒し哲学」

──ズレていることは、美しい。癒しは常にノーマルの外側にある。


🌀はじめに:

“まとも”であることに疲れた夜。
いつもの自分じゃない感覚に身を預けたくなる瞬間がある。
それは、社会の枠から一歩はみ出た時にしか味わえない甘美な自由。
cali≠gariの音楽と、メンズエステの“非日常”は、
そんなズレと快楽の狭間で、私たちに心と身体の裏側をほぐす体験をくれる。


🎸バンド紹介:cali≠gari(カリガリ)

1993年結成、ヴィジュアル系の異端児として音楽シーンを疾走。
「エロ・グロ・ナンセンス」を旗印に、
ニューウェーブ・パンク・昭和歌謡・テクノなどを融合した実験的なサウンドが特徴。
コンセプトは一貫して“常識の内側におさまらない快楽”
音楽を通して、狂気とユーモア、性的な倒錯と哀しみを同居させてしまう、まさに“音のメンズエステ”。


🧠人物紹介:桜井青(Gt./Vo.)

音楽家、表現者、そして異常性と文学性を併せ持つ哲学者
青の世界観は常に“無意識の扉”をノックしてくる。
彼の書く歌詞や旋律には、欲望と疎外、感情の裂け目が散りばめられ、
聴く者を自身の内面へと引きずり込むような力がある。
彼のギターはときに包み込むように優しく、ときに神経を逆撫でするように鋭利。
それは、密着オイル施術と一緒。快感と痛みの境界線を自在に操る。


🎧楽曲セレクション × メンズエステ的快楽解釈

「ブルーフィルム」

背徳感を含んだタイトルが象徴するように、
“見てはいけないものを覗く快楽”を歌い上げた名曲。
ビザールでありながらどこかポップなリズムと、ねっとり絡む歌詞。
メンズエステでいえば、完全密着、アイマスク施術、耳元で囁かれる小声のトリガーワード──
その全てが“濡れたフィルム”のように記憶に残る。


「マグロ」

受動的であることの恍惚と無力感を描いた異色曲。
“マグロ”という言葉の持つ倒錯性が、cali≠gariの中でも随一のダークユーモアを放つ。
まさに“おまかせ施術”の極み。
触れられる快感に身を任せるしかない──そんな状態こそ、快感の核心に触れる。


「グッドバイ」

離別、喪失、未練。
この曲は、別れの感情を祝福するように包み込む名バラード。
エステの“余韻”を強く感じさせる。
施術終了後、セラピストの「また来てくださいね」の一言にじんと来てしまう、
あの名残惜しさと幸福感がそのまま楽曲に投影されている。


「冷たい雨」

どこか冷ややかで、感情の温度が低いようで、
その実、聴く者の心にそっと手を差し伸べてくる曲。
“冷たい”という感覚の中に潜むぬくもりと理解が、
まさに雨の日のエステそのもの。
外が濡れているからこそ、施術室のアロマの香りと温かい手のぬくもりが沁みる。


「17歳の地図」

この曲に漂うのは、未完成な感情の爆発
思春期の衝動、迷い、不安と性への目覚め。
それらがギラついた刃となって耳に刺さる。
新人セラピストとの、初々しくも危うい施術体験を連想させる。
未完成ゆえの純度、荒削りな快楽、それがむしろ美しい。


🍯ヌル男のヌルっと総括

「快楽には、必ず“ズレ”がある。
常識から外れた場所にこそ、真の癒しがある」

cali≠gariは、我々が見たくないと目を背けていた感情の底にスポットライトを当てる。
メンズエステもまた、社会的役割を脱ぎ捨てた男たちが、
ほんの少し自分をさらけ出す“逃げ場所”だ。

だからこそ──
カリガリを聴きながら、エステで癒される夜は最高に倒錯で、最高に人間らしい。


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