【第17回】🍯ヌル語り/全身で感じる“闇の快楽”を紐解く一篇──《蜉蝣×メンズエステと闇の快楽哲学》

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『蜉蝣×メンズエステと闇の快楽哲学』

——癒されない魂たちへ贈る、もう一つの“ととのい”論。


🌑はじめに:癒しは、光にだけ宿るものか?

「癒し」と聞くと、多くの人が想像するのは光。
アロマの香り、セラピストの手のぬくもり、落ち着いた照明……。

でも、時に人は「闇」にも癒される。
それは、“心の奥底にあるモノ”と静かに向き合う瞬間。

そう、蜉蝣(かげろう)の音楽が放つ、
美しくも壊れた闇こそが、ある種の“快楽”なのだ。


🎤【人物紹介】大佑(Vo.)——“傷を歌う詩人”

蜉蝣のフロントマン、大佑。
彼はただ歌う人ではない。“痛みを、詩に変換する男”だった。

  • 幼少期から繊細で孤独、音楽に救われてきた少年
  • 歌詞はほぼすべて自身の内面からの抽出
  • ステージでは激しくも儚く、観る者の感情をえぐるパフォーマンス
  • 2010年、突如としてこの世を去る(享年31歳)

彼の人生は「癒されなかった魂」の軌跡とも言える。
それでも、彼は“誰かの痛み”を抱きしめてくれた。


🦋【バンド紹介】蜉蝣とは──

  • 1999年結成、2007年解散のヴィジュアル系バンド
  • 耽美、ノイズ、インダストリアル、オルタナティヴの要素が混在
  • 歌詞は精神疾患・自傷・愛憎・倒錯…など非常にヘビー
  • メンバーは変遷を経たが、大佑の世界観が常に核だった

蜉蝣は、「V系」という枠組みすら突き抜けた
“感情と闇のアート”だった。


🎧【名曲紹介】蜉蝣を味わう3選

■「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」

名は体を表すとはまさに。絶望の中に微かな希望が見える名曲。
“救いの輪郭”が霞むその感じが、まさに蜉蝣の本質。


■「鬱」

重苦しいギターと語りのようなボーカルが交錯。
精神をむしばむような音の中に、人間臭い優しさがある。


■「絶望にサヨナラ」

タイトルから衝撃。
もはやパンクでノイズな狂気のカタマリ。
でも、聴いてるうちに自分の中の“壊れかけ”と対話している気になる不思議。


🍯【蜉蝣とメンズエステと哲学】

メンズエステがもたらす癒しは、「正」のエネルギー。
香り、温もり、安心、安全。

一方、蜉蝣がくれる癒しは、「負」のエネルギーとの共存。
傷ついてもいい、崩れてもいい、“それも俺だ”って認めることが癒し

つまり、
メンズエステ=「再生の場」
蜉蝣=「崩壊の許可」

両者は真逆に見えて、実は**“人間を丸ごと受け止める”という同じ本質**を持ってる。


🌀ヌル男のまとめ:

心がとろけたい時はエステへ。
心を壊したい時は蜉蝣へ。

両方経験してこそ、男の“快楽哲学”は完成する。

「壊れてもいいんだよ」
それを教えてくれたのが、蜉蝣と大佑だった。

また次回も、どこかのアンダーグラウンドで逢いましょう。
ヌルッと、深く、絡まるように🍯🦋🖤

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